
『第38回東京国際映画祭(2025)』開幕!
イベントレポート
2025年10月27日(月)~11月5日(水)10日間にわたり日比谷で開幕したアジア最大級の映画の祭典。
第38回を迎える本映画祭は、2023年に掲げたミッション「東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献する。」を基軸に、今年も多彩な作品とともに開催されます。
東京ミッドタウン日比谷ステップ広場に設けられたレッドカーペットの最初の登場は、オープニング作品でもある『てっぺんの向こうにあなたがいる』から吉永小百合さん、のんさん、阪本順治監督が登場。
オープニングセレモニーにも登壇し、オープニング作品でもある『てっぺんの向こうにあなたがいる』の吉永小百合からは、「今日はオープニング作品に選ばれたと知り、この作品の基となる、50年前に女性として初めてエベレストに登られた田部井淳子さんとご一緒にこの夜を楽しみたいと思って、帯に田部井さんのお写真をお借りして参りました。どうぞごゆっくりお楽しみください。」とコメント。
同じく本作の主演の若い時を演じた、のんさんからは、「吉永さんと坂本監督が作った映画に参加させていただき、この場にお二人と立てていることが嬉しいです。オープニング作品ということで緊張していますが、皆さんにじっくりとご覧いただきたいと思っています。」





今年のフェスティバル・ナビゲーターには、女優の瀧内公美さんがブラックのドレスで登場。
「デビュー当時から足繁く通ったこの映画祭のナビゲーターができて光栄です。今日から10日間、映画をお楽しみください」と任命に対する想いを語った。




コンペティション部門には、『金髪』(坂下雄一郎監督)が出品され、『金髪』で“イタい”中学校教師・市川を演じた岩田剛典さんは、共演する白鳥玉季ら“金髪集団”とともにレッドカーペットを闊歩。
舞台挨拶では、「脚本を読ませていただいて、すぐにぜひやりたいと思った。脚本力に魅了された作品。耳が痛くなるような世代間の話でもありますので、ある意味、市川という教師を反面教師として思っていただきたい。それぞれの世代でいろいろな楽しみ方のできるコメディになっているんじゃないかと思います」とコメントした。


Nippon Cinema Now部門に出品された『みらいのうた』(エリザベス宮地監督)からは、吉井和哉が出席。
吉井が東京国際映画祭のレッドカーペットに登場するのは、THE YELLOW MONKEYの復活に迫ったドキュメンタリー『オトトキ』が上映された第30回以来となり、『みらいのうた』は、吉井が闘病を経て、ステージ復帰を果たした3年間を記録したドキュメンタリー。
ワールドプレミア上映後には、吉井和哉さんとエリザベス宮地監督が登壇。
「不思議な映画でした。僕の周りの日常にいる人たちを集めているだけですし、ERO(URGH POLICEのボーカル)の家の近くの教会だったりが出てくる。言い方は変ですけど、神様がキャスティングやロケ地、小道具など全部与えてくれたような、不思議なドキュメンタリーでした」と感想を述べた。





特別上映『GENERATIONS:The Documentary』(松永大司監督)に出演する白濱亜嵐さん、片寄涼太さん、数原龍友さん、小森隼さん、佐野玲於さん、中務裕太さんもレッドカーペットに登場し大きく沸かせた!
片寄涼太さんからは「初のドキュメンタリーを松永監督が手がけ、ありのままを映し出してくれた。不安もあったが、メンバーと話し合い、全員が胸を張って見せられる作品に。日本のグループの姿を知ってほしい。」
白濱亜嵐さんかは「人数変更の瞬間から撮影が始まり、10年以上の転換点にフォーカス。全てのボーイズグループに起こりうる話で、覚悟を決める瞬間を収めた作品。」
他のメンバーからも「ありのままの姿」「葛藤」「覚悟」が描かれているとコメント。
「ガラ・セレクション」部門には、『君の顔では泣けない』(坂下雄一郎監督)からは、作品のイメージカラーに合わせ、純白のドレスに青いハイヒールを纏った芳根京子さんと、ネイビーのスーツ姿のKing & Princeの髙橋海人さんが登壇。
芳根京子さん「レッドカーペットは昨年初めて歩かせてもらって、今回2回目だったので2年連続参加できたことも嬉しかったですし、去年はすごく緊張していたので、『今年は楽しむ!』っていう余裕を持ちながら歩けて楽しかったです!映画にはたくさんの方の愛があって、それがあって私たちも頑張れているなというのを体感できる機会をいただけてすごく嬉しかったです。」 髙橋海人さん「気合をグッと入れて望んだ作品でしたし、『たくさんの方に届け!』っていう思いが強い作品でもあるので、歴史のある東京国際映画祭のレッドカーペットを歩けて、強いエネルギーを持った映画好きの方々と挨拶できた感覚が嬉しかったです。皆さんがそのエネルギーでこの映画を見てくれたら嬉しいなと、強く思いました。記念すべき日になりました。」とコメント。


ファンの歓声が一番上がっていた、同じく「ガラ・セレクション」部門の、『兄を持ち運べるサイズに』(中野量太監督)で共演する柴咲コウさんと満島ひかりさん。
主演を務めた柴咲さんは「撮影をして1 年くらい経つのですが、ようやく皆さんに観ていただける華々しい機会があるのですごく嬉しい気持ちでいっぱいです」
自身もレッドカーペットを楽しんでいる様子の満島さん「映画の撮影後にこうやって映画祭に参加して、監督や柴咲さんにお会いできて映画の話ができるのがすごく嬉しいです」とコメント。
今回のレッドカーペットで注目を集めていた、『ナイトフラワー』(内田英治監督)に出演する北川景子さんと森田望智さん
ゴールドに輝くドレスの北川さんと、⿊いドレスを纏った森⽥さん、内⽥監督ともに、一段と大きな歓声に笑顔をふりまいた。
「本当に森⽥監督の現場をすごい楽しクランクインしたので、毎日すごく楽しくて、撮影が終わってしまうのすごい残念だったんですけれども、結構シリアスなシーンもありますけれど現場はアットホームな感じで楽しく進んでいたので、毎日楽しかったです。」と北川景子さん。
共演の森田望智さんは「本当にあの景子さんが夏希(主役)を演じてらっしゃる時の目を見てるだけで、もう私はその自分の役になれると思えました。それってすごく不思議な感覚でその役して生きてらっしゃるから私もすごく自分の引き出しを当て持ち上げてくださったとかそんななんか印象で本当に尊敬してます。ありがとうございます。」と互いの印象をコメント。





ワールド・フォーカス部門の「ダブル・ハピネス」の吉岡里帆さんは、デコルテと肩を出したドレスで登場。首元と耳のアクセサリーも目を引いた。
ファンからのサインに応えるなど、報道陣の呼びかけにもハートポーズを披露するなど、会場を盛り上げた。
「今回は、台湾映画のダブルハッピネスという作品でこさせていただいているので、普段の日本の映画で出る時とはまたちょっと違う雰囲気で映画を通して国際交流しているという素晴らしいこう意義を感じる時間になっています。もう会場も盛り上がってるんですけど、見てくださった方の感想とかでもっともっと盛り上がっていく映画祭になると思いますので、是非一緒に盛り上がっていけたらなと思ってます。」
今元プロ野球選手・横田慎太郎さんの軌跡を描いた『栄光のバックホーム』(秋山純監督)からは、松谷鷹也さん、鈴木京香さん、高橋克さん典、伊原六花さん、山崎紘菜さん、加藤雅也さん、草川拓弥さん、上地雄輔さんら出演陣が勢ぞろい。
横田慎太郎さんを演じた松谷鷹也さんは、初めて参加する映画祭に「慎太郎さんのおかげで、こういう素敵な場所で歩かせていただいて、本当に嬉しく思います」と、 また同じくW主演の鈴木京香さんは「すごく励みになりますし、ここに来てくださってる方以上に、大勢の方に慎太郎さんの素敵さを知ってもらわなきゃと思い、ますます励みになっています。この清らかな、しかも勇敢に生きた慎太郎くんという青年のことを、みんなに知ってもらいたいなと本当に思ってます」とファンに伝えていました。








映画作品ではなくTIFFシリーズに出品される『スキャンダルイブ』(金井紘監督)に出演の襟付きノースリーブブラックスパンコールドレスにネクタイスタイルの柴咲コウさんと、オーバーサイズなブラックジャケットで登壇の川口春奈さんもレッドカーペットを大きく沸かせた。
柴咲さんは「自分が身を置いているこの業界の、ある意味”裏側”のような部分が描かれるにあたって、情報を自分たちはどのように精査し、どのように自分の中にとりいれていくのか。 そのことを改めて学ぶきっかけになりましたし、そうした本質的な部分を評価していただけていたら嬉しいなと思います。」 川口さんは「本当にシンプルに観ていただきたいですし、作品のメッセージ性を楽しんでいただけたらなと思います。」と。
エシカル・フィルム賞の審査委員長を務める池田エライザは、シックな黒一色ながら裾が個性的な黒のドレス姿で登壇。
「今回はエシカルフィルム、エシカルについてなので、倫理的なとかその道徳的な意味を指すので、今社会を取り巻く問題であったり、そういうことを思いを巡らせながら主観でも客観でも見れたらいいなという風に思っています。」
「私は俳優やっている分、映画はお客として楽しみたいと思っています。でも今回はその制作者側の意図であったり思いを組みながらプラスアルファ技術や新しさみたいなものも感じ取れたらいいなと思っています。」
10日間で上映動員数69,162人、作品本数184本を上映し、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開幕したアジア最大級の映画の祭典も、11月5日(水)に閉幕を迎え、TOHOシネマズ 日比谷スクリーン12にてクロージングセレモニーと東京ミッドタウン日比谷のLEXUS MEETS․․․にて、【東京グランプリ/東京都知事賞】にアンマリ―・ジャシル監督の『パレスチナ36』が選出され、カルロ・シャトリアン審査委員長よりトロフィーを授与されました。


第38回東京国際映画祭
2025年10月27日(月)~11月5日(水)まで、
日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で10日間開催。
合計184本の映画が上映された。
https://2025.tiff-jp.net/ja/

