開催レポート
福岡の7大学の映画部により開催された上映映画祭。
今年は、6大学が出展し、全17作品が順に上映されました。
全ての作品の上映後、受賞作品が発表。
最優秀賞
『となりのガラス工房』
北九州市立大学 制作
優秀賞
『REAL』
九州大学 制作
審査員賞
『Dear...』
福岡大学 制作
発表後、最優秀賞受作品『となりのガラス工房』(北九州市立大学制作)を再上映し、 表彰式が催された。
受賞者へは、本委員長の九州大学3年の山内より、そして、ご協力いただいたチョコレートショップ様より、各賞それぞれにチョコレートでかたどられたトロフィーが佐野社長より送られました。
最優秀賞を受賞した北九州市立大学制作『となりのガラス工房』の監督を務めた藤田さんへは、表彰状とトロフィー、そして、協力の東映九州支社より、副賞として現在公開中の『カツベン!』『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』のムビチケ鑑賞券が贈られた。
審査員賞
福岡大学制作
『Dear...』
受賞者コメント
「初めて作った作品でこのような賞をいただき嬉しいです」
優秀賞
九州大学制作
『REAL』
受賞者コメント
「僕たちは撮影技術や知識が無いですが、みんなで頑張って、力を合わせてつくりました」
最優秀賞
北九州市立大学制作
『となりのガラス工房』
受賞者コメント
「あまり学外の人に作品を観てもらうことがないので、このような場で観られるのが恥ずかしいですが、自分の名前で賞をいただきましたが、出演していただいた友たちや、アドバイスいただいた先輩など、協力いただいた皆さんの作品だと思い有難く賞をいただきます。」
チョコレートショップ佐野社長
「私は、チョコレートのプロです。それぞれ色んなプロがいますが、どれだけそれが好きかというのがすごく大事だと思います。
今の時代は好きなことを続けることが難しいことでもあります。
好きなことをやることは簡単なのかもしれませんが、簡単だからすぐに諦めてしまうこともある…
優れるよりも、好きを貫いて事を起こすことが大事だと思います。
世界に輝くような人が、福岡から出てもらえればと思います。」
今年は、「海猿」や「オズランド」の原作を手掛ける小森陽一氏がゲストとして登壇するなど、受賞学生たちと作品についての感想や、学生からの本物の現場や、作品のアイデアの出し方などの質問したりとトークセッションも盛り上がりました。
小森 陽一 氏 作家業(漫画原作・映画脚本・小説等)
福岡大学制作『Dear...』
小森さん感想
「受賞者の皆さん、おめでとうございます。
ものすごく可愛らしかった。タピオカ、小テスト、懐かしい。
桜のシーンで4人が並んでいるのが絵になっていました。「ぎこちなさ」の雰囲気が良かった。」
九州大学制作『REAL』
小森さん感想
「カメラワークが面白かった。出てくる女の子が可愛かった(笑)
殺陣(たて)をYouTubeなどで勉強したり、テンポ、強弱をつけていくと緊張感がでてもっと面白い作品になる!」
北九州市立大学制作『となりのガラス工房』
小森さん感想
「編集が上手い!センスが良い!
沢山作品を撮っていた僕の大学時よりも上手いです!
鍵を渡すシーン、アップの使い方など、映像世代だからこその表現力だと思います。
気持ちいいくらい面白い作品でした!」
トークセッションでは、登壇いただいた小森さんと、受賞者そして、会場の学生も巻き込み、映画作りの話を交わした。
「技術も大事ですが、世の中の人にみせるには、作品の中に出演してもらったり、取材したり、巻き込んだりすると次のステップに進めるのでは… 」など、学生たちへのアドバイスに耳を傾け、日本映画の現状など、なかなか聞けない、作品を産んでいる小森さんならではの現場の声を聞くことができ、大いに刺激を受けた様子。
まとめ
実行委員長 九州大学3年 山内 歩夢
本映画祭は、映画好きな大学生と一般の方の垣根を越えて交流が出来ればと始められたものですが、活発ではなかったのですが、今年から、チョコレートショップ佐野社長、小森さま、ディレクト・ネットワークシステム石橋さんのご協力もあり、とても有意義な映画祭になったと思っています。
福岡では、学生映画の文化が根付いていないので、この活動が今後の福岡の学生映画の礎になればと思っています。