『第37回東京国際映画祭(2024)』開幕!イベントレポート
2024年10月28日(月)~11月6日(水)10日間にわたり東京・日比谷で開幕。
レッドカーペットに審査委員長のトニー・レオン、米倉涼子、綾瀬はるからが登場
今年で37回目の開催となる映画祭、昨年は「東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献する」という新たなミッションを得て、今年はこの理念に則り、「世界との交流」「未来の人材育成」「女性への視座」を掲げて開催!
東京ミッドタウン日比谷ステップ広場に設けられたレッドカーペットの最初の登場は、オープニング作品でもある『十一人の賊軍』から山田孝之さん、仲野太賀さんらが登場。
白石和彌監督が描く、今、最も海外でも注目されているザ・時代劇!
W主演の山田孝之さんは「時代劇ですけど、そこに生きている人たちの行動や考え方は、現代においても同じだと思う。みんな少しでもいい状況にしようと動いている人たち。いまの自分や自分の周りと重ねてみると、結構響くものがある」と。
今年のフェスティバル・ナビゲーターは、俳優の菊地凛子さん「初めての参加で名誉あるお仕事をいただいた。映画は共通言語。映画を通じて多くの方々とつながっていきたいと思っております」と抱負を語った。
レッドカーペットでは、淡い緑のシースルーのドレス姿で登壇、「東京というユニークな都市の真ん中で、レッドカーペットを歩かせていただき、本当にたくさんの方々が映画を楽しんでいるんだと、肌で感じることができました」
TIFFシリーズ『外道の歌』からは南沙良さんが黒のワンピースに、窪塚洋介、亀梨和也と並んで姿を見せた。
窪塚さんは「亀ちゃんと初めて会ったのが去年の東京国際映画祭で、そこから1年経って『外道の歌』で一緒に歩くことができて、その現場でもすごくいい刺激をたくさんもらって、いい現場でした。作品も本当に面白い作品ができたなっていう万感の思いで幸せです」
そして、もう一人のW主演、亀梨さんは「このような華やかな場所にみんなで来ることができてすごく幸せです。この勢いをしっかりと12月からの配信開始なので、たくさんの方たちに届いてもらいたいなと思いますね」とコメントした。
ガラ・セレクションから『雪の花 ともに在りて』の芳根京子は、レッドカーペットでも唯一艶やかな花柄の着物姿で映画の華やかさを彩り、松坂桃李とともに登壇。
松坂さん「熱気がすごいですね。それだけ皆さんの熱量が感じられて、その熱量が日本の映画を支えていくんだなと思います」と
芳根さん「初めて登壇させていただいたんですけど、すごく元気をもらいました! 明日からも頑張ろうという気持ちをもらって、とても嬉しいです」映画祭の雰囲気に興奮を隠さず喜びを表していた。
ウィメンズ・エンパワーメントからは『劇場版ドクターX』の米倉涼子さんが、岸部一徳さんのエスコートで登場。
肩を見せた黒のドレスに華やかなネックレスのゴージャスな装い!に、レッドカーペットの観客から大きな歓声が上がっていた。
米倉涼子さん、本作共演の西田敏行さんを思い「いつでもいますから」と心境を語ってくれました。
今回のレッドカーペットで最も注目を集めていたのは、ガラ・セレクションの『ルート29』から、綾瀬はるかさん、大沢一菜さん。
意外にも、東京国際映画祭初参加の綾瀬さんは黒のシックなドレス姿、大沢さんはスーツ姿で、レッドカーペットに登壇した。
多くの歓声に手を振り「お祭り気分で楽しんで歩きたい」と大沢さんとレッドカーペットを楽しんでいる様子でした。
ガラ・セレクションの『サンセット・サンライズ』からは、井上真央さんが、菅田将暉さん、三宅健さんが参加。井上さんは赤いワンピースのドレスに、赤いブーツとレッドカーペットに更に華やかさを演出していた。
菅田さん「無事、公開できて嬉しいです。現場がとても楽しかったので、その楽しさが映像に残っている映画なので、観てもらえるのが楽しみです」と、
井上さんは「震災の当事者である三陸の人たち、当事者ではない人の話だったり、コロナ禍の中での人と人との距離だったり、都内と地方の距離だったりと、色々な距離感について考えさせられる映画だと思います」
「テーマがたくさん詰まっている映画」、「空き家問題もそうですけれど、過去も大事にしながら、新しい形を受け入れて、現在を大事にしていくという共通したテーマがあると思います」と。
コンペティション部門の『レイブンズ』『敵』という2作品での参加となった瀧内公美さん
『レイブンズ』では、主演の浅野忠信さん、池松壮亮さんらと、『敵』では主演の長塚京三さんと、背中が大胆に開いた黒のドレス姿で、観客を魅了した。
レッドカーペットイベント後、東京宝塚劇場にて行われたオープニングセレモニーでは、 今年度のコンペティション部門審査委員長であるトニー・レオンさんが、昨年のナビゲーターの橋本愛さんら審査委員と登壇。
10日間で上映動員数61,576人、作品本数208本を上映し、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開幕したアジア最大級の映画の祭典も、11月6日(水)に閉幕を迎え、TOHOシネマズ 日比谷スクリーン12にてクロージングセレモニーを開催。
主演男優賞(長塚京三)と最優秀監督賞(吉田大八)、そして【東京グランプリ/東京都知事賞】に吉田大八監督の『敵』が選出され3冠を達成し、審査委員長トニー・レオンよりトロフィーを授与されました。
日本映画が東京国際映画祭のグランプリに輝くのは19年ぶり、ここでも日本映画の注目を集めました。
第37回東京国際映画祭
2024年10月28日(月)~11月6日(水)まで、
日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で10日間開催。合計208本の映画が上映された。
https://2024.tiff-jp.net/ja/