第32回東京国際映画祭(2019) イベントレポート

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『第32回東京国際映画祭』イベントレポート

2019年10月28日(月)~11月5日(火) [会場] 六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区)ほかで開催。
初日の28日には、レッドカーペットに国内外から集まった俳優たちが華やかな衣装でファンの前に登場。

今年の東京国際映画祭の顔とも言えるフェスティバル・ミューズは、女優の広瀬アリスさん。
オープニング&クロージングなどでセレモニーを大いに盛り上げた。

「常に、映画が本当に身近な存在になればいいと思います。若い子もそうですし、年配の方もそう。自分と同じ世代の人も、映画を見ている人はとても多いんです。だから、もっともっと年齢に関係なく、近い存在になればいいなと思っています」と力を込める。

広瀬アリス

オープニング作品『男はつらいよ お帰り 寅さん』

オープニング作品『男はつらいよ お帰り 寅さん』の山田洋次監督と倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、前田吟、夏木マリ、浅丘ルリ子らが出席した。

23年ぶりに銀幕復帰を果たした後藤久美子は、変わらぬ美貌でその存在感からファンの注目を浴びていた。

映画祭審査委員長のチャン・ツィイー、映画が「良い胎児教育になるのでは」とにこやかに締めくくった。

【コンペティション部門国際審査委員】
審査委員長:チャン・ツィイー
審査委員:ビル・ガーバー、ジュリー・ガイエ、マイケル・ノアー、廣木隆一

チャン・ツィイー、ビル・ガーバー、ジュリー・ガイエ、マイケル・ノアー、廣木隆一

近年は毎年アニメーション特集を組み、今年も「ジャパニーズ・アニメーション THE EVOLUTION OF JAPANESE ANIMATION/VFX」部門を設けるなどアニメ分野にも注力。

太宰治の名著を大胆にアレンジした特別招待作品部門のアニメ映画『HUMAN LOST 人間失格』から今年も多くの女性ファンから熱烈なラブコールを受けたキャストの宮野真守に、真っ赤なドレス姿でファンを魅了した花澤香菜。

アニメ映画『この世界の片隅に』に新規シーンを追加した『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』からは主演声優・のん、片渕須直監督らが登壇しアニメファンを喜ばせた。

弊社も協力しているショートショート フィルムフェスティバルとEXILE HIROが率いるLDHとのコラボ作品『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』からは、EXILE AKIRA、小林直己、今市隆二、佐野玲於、佐藤大樹が登壇。レッドカーペットにも負けない赤いスーツの「On The Way」に出演している今市隆二さんもファンの声援にサインや手を振って応えた。

主演声優・のん、片渕須直監督ら

EXILE AKIRA、小林直己、今市隆二、佐野玲於、佐藤大樹が登壇

アリシア・ヴィキャンデル、EXILE 小林直己

白石和彌監督、佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優

リドリー・スコットが製作総指揮を務めたNetflixオリジナル映画『アースクエイクバード』で主演を務める『トゥームレイダー ファースト・ミッション』のアリシア・ヴィキャンデルは、共演のEXILE 小林直己と登場。

ひと際歓声が大きかった白石和彌監督作品『ひとよ』からは佐藤健、鈴木亮平と、昨年本映画祭のミューズとしても活躍した松岡茉優らが揃って登壇。レッドカーペット脇のファンからのサインにも快く応えていた。

日中合作スペクタクル『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』からは主演の役所広司らが登壇。舞台では「色んな言語が飛び交う現場でしたが、真の映画好きが集まり、困難を乗り越えて完成しました」とファンに応えていた。

Twitter発の人気コミックを実写映画化した『殺さない彼と死なない彼女』のからは、間宮祥太朗、桜井日奈子ら出演者と小林啓一監督が登壇。若い年代のファンからも黄色い歓声が上がっていた。

役所広司ら

間宮祥太朗、桜井日奈子ら

オムニバス・ホラーの『TATAMI』

細野晴臣、水原佑果と希子姉妹

斎藤工と主演の北村一輝ら

水川あさみは、濱田岳ら

グロテスクなプロップ持参して東京したのは、ホラー作品初監督となる斎藤工と主演の北村一輝らが登壇。作品は、HBOアジア製作のTVオムニバス・ホラーの『TATAMI』。映画祭常連の斎藤工は、オープニングパーティでもファンからのサインや写真撮影にも快く応えていた。

水原佑果と希子姉妹を両手に登壇したのは、ファンと一緒に映画祭を楽しんでいる様子の<YMO>細野晴臣。デビュー50周年を記念して製作されたドキュメンタリー『NO SMOKING』で登壇。

映画『喜劇 愛妻物語』からは、ファンからも結婚のお祝いの声が多く上がっていた水川あさみは、濱田岳らと登壇。
レッドカーペットに負けないほど大胆なドレスで映画祭を彩っていた。

会期を終え・・・ 就任3年目の久松猛朗フェスティバル・ディレクターは、
今回の映画祭を振り返り、「ある種のリセット、再スタートで、来年には東京五輪・パラリンピックを控えて日本に注目が集まっている。手前みそかもしれませんが、日本の映画・映像文化の魅力を再発見・再認識してもらうことをひとつのテーマにしました」と。
会期中、上映本数は前年比7本減の180本で、観客動員は6万2125人。

就任時に掲げた3つのビジョン「映画を観(み)る喜びの共有」「映画人たちの交流の促進」「映画の未来の開拓」に関しても、長期的視野に立っているが徐々に芽が出始めていると強調し、未来の開拓について、大学対抗の短編コンペなども開始し、若手発掘・育成をさらに強化「次も頑張ろうという機会に」と今後の映画祭の盛り上がりと日本の映画文化の発展を語りました。

第32回東京国際映画祭
2019年10月28日(月)~11月5日(火)まで開催。
六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区)、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場(千代田区)ほか
https://2019.tiff-jp.net/ja/